コンセプト② ゆる体操は病障リスク9割減を目標に開発された

 運動科学・運動医学を専門とする私の研究所では、高度運動科学トレーニング動画サイト等を通じて100人を越す医師が、自らの疲労回復、健康開発や能力開発、あるいは運動医療の研究を目的に学んでいます。

 いずれも、大学病院を含む拠点病院、さらに地域の中核をなすトップクリニック、一流企業などで活躍する優秀な医師たちです。もちろん、全員がゆる体操の理解者であり、実技上のエキスパートでもあります。

 そうした医師たちの中で、20年以上にわたりトレーニングを積み、ゆる体操に精通した12人に「ある社会の構成員全員がゆる体操に理想的に取り組んだとしたら、三世代後には病障(病気・障害)の全リスクはどのくらいまで減少すると推測しますか?」とたずねてみたことがあります。

 さて、皆さんは、彼らの返した回答がどのくらいだと予想されますか?

 その回答は「病障の全リスクは1割に減少する」というものでした。つまり、ゆる体操によって社会の全メンバーが、病気・障害で苦しめられたり、仕事や能力アップの機会を奪われたり、介護を受けなければ生きられなくなったり、死期が早まったりする、そうしたリスクが9割はなくなるということなのです。そして、その「1割に減少する」という回答は、私が高度運動科学トレーニングの基盤となる方法として、ゆる体操を研究開発するに際して目標にした「病障リスク減少率9割」という数字と一致したのです。

 その要因のひとつとして私と彼らの間で一致した見解は、疲労の超回復ともいえるほどの、心と身体、脳組織、身体組織のほぼすべての疲労に対する、徹底的・効率的な回復効果にあります。その効果には、本人が気づいていないほど、さらに本人が気づくことは不可能なほど潜在的で深部にたまった疲労まで、根こそぎ掘り起こして解消し切ってしまう、コストパフォーマンスの高さがあります。

 さらに彼らの共通する見解としては、脳と身体の疲労が根こそぎ取れ、その機能が全面的にアップしたら、人はほとんど病気にならず、病気にかかったとしても軽く済み、ケガもほとんどしなくなるということ。また、心が快適で広くなることから他人を受け入れ協調できるようになり、心の余裕と疲労のない頭のおかげで、いかなる分野の能力も大幅にアップするというものでした。なにより、元気いっぱいになるので、無理に頑張らなくても、ついつい勉強、仕事、スポーツ、人助けをやりたくなってしまい、個人と個人間の相互作用、さらにその総体としての社会の活力は、どちらも最大化していくということです。

 もちろんやりたくなる対象には、ゆる体操も含まれていますから、ゆる体操をやればやるほど元気になってしまう、という良循環が生まれます。その結果、社会の構造と価値観は人の生命力を最大化する方向に根底からつくり変えられ、ほとんどの病気・障害はその“芽”以前の段階で消し去られるので、病気・障害リスクは1割にまで減少すると推測される、というわけです。

 本サイトで公開している『病障リスク9割減「ゆる体操」 究極のローコスト・ハイリターン“寝ゆる黄金の3点セット”』では、日々悩まされている疲労を最高のコストパフォーマンスで取り去り元気に、能力豊かに暮らしたいという方、さらには病弱であったり持病に悩まされていたりする方で自分自身の楽な努力で医療への依存を少しでも減らしたいと望まれる方に向けて、様々なニーズに応える“極めつきに楽チンなのに極めつきに高い効果が期待できる体操”をわかりやすく解説しています。

 また、疲労など感じたことがないほど元気を自覚しながら、効率よく仕事や学業、趣味や特技の能力を格段に向上させたいという方、ほかの健康法やトレーニング、スポーツのパフォーマンスをさらに効率よく向上させたい方にも最適の内容が含まれています。

 さらにオリンピックで金メダルを取りたい、プロスポーツのトップに立ちたい、音楽・舞踊や演劇のトップになりたい、ビジネスや学問研究や医療界のトップに立ちたい、一生働き続け年金を頼りにせず介護も受けず元気いっぱいのまま生き切りたい、ゆる体操をプロあるいはアマチュアとして指導したい、すでに指導しているほかの種目でもその指導効果を高めるためにゆる体操を導入利用したい、という方にも役立ちます。

 このほか、ゆる体操の導入により、住民や社員の健康増進と高能力化をベースに自治体や企業組織の強健化を図りたいという首長や経営者の方にも、ゆる体操を導入もしくは研究したいという医師や研究者の方にも、前述の書は必要不可欠の一冊です。

高岡英夫 

 

ゆる体操の学問的定義

 ゆる体操は、全身を一体として、あるいは全身を各部分に分けてほどこす揺動緩解運動(身体をゆすり動かして、緩め解きほぐす運動)・圧動緩解運動(全身もしくは身体の一部に重力や圧力を掛けながら動かすことで緩め解きほぐす運動)、および全身を各部分に分けてほどこす擦動緩解運動(身体の部分を手や足で擦ることで、緩め解きほぐす運動)を主たる運動としている。
 それに身体意識形成法、呼吸法、ツボ刺激運動、擬態語発声、快適感促進語発声(快適感を促進するように「気持ちよく」とつぶやくこと)、だじゃれ発声などによる笑い誘導を加えた、複合的な運動態を利用する。
 即時的効果として、脳と身体にわたる生化学的状態の改善を背景とする高い集中力と深いリラクセーションの同時あるいは別時達成、全身を一体としてのあるいは各部分に分けての血液・体液の循環と代謝の促進および疲労の積極的回復、全身を一体としてのあるいは各部分に分けての緩解(緩め解きほぐすこと)を前提とした脳と身体のコーディネーション機能の促進およびインナーマッスルの活動性促進などの効果、センター(軸)を中心とする多様な身体意識形成効果を、極めて低い運動量によって達成することを目的とする。
 長期的効果として、過労・慢性疲労の解消、睡眠の改善、各種の病気・障害の予防・治療(主幹的もしくは補助的方法としての利用)・回復、体質改善、ダイエット、基本的運動能力の向上、センター(軸)を中心とする多様な身体意識の育成向上、生活および労働行動力の向上、スポーツ・芸術などの能力向上、全分野・種目に共通する根底的な能力(本質的能力)の向上、抗ストレス力の向上、精神的寛容度の向上、人格の変容、人間関係の改善、組織の改善などの効果を、極めて低いコスト(精神的負担・体力・運動量・費用・施設・道具)で達成することを目的とする、約150種類の体操法によって構成された体系性を特徴とする。